最近日本でも流行りになりつつある採用管理システム(ATS)ですが、偶然アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ発ATS「Talentera」を発見しました。日本語のページだと引っかからない(多分)ようなので、まだ日本での中東のHR-Techの注目度は低いのかもしれません。ただWebサイトを見る限りでは、日本や米国のATSにも引けを取らない機能は備えているようです。
利用企業を見ると現地の官公庁や金融機関、石油企業などが名を連ねており、知名度や信用度は高い様子。
それもそのはず、運営企業はもともとドバイを本拠地として中東の求人情報を取り扱ってきた「Bayt.com」となっていました。Bayt.comはペプシやサムスン、ネスレ、コカコーラ、エミレーツ航空などの大手企業も出稿する大型の媒体です。Linkedinによれば、Talenteraは2013年にリリースのようですが、同社Webサイトによると250社3000人以上のリクルーターに利用されているとのこと。日本でいうとリクルートのような存在なのでしょうか。
実装されている機能は、
採用の進捗を可視化するダッシュボードや、候補者の応募書類を比較検討できる機能、
Indeed、Carrerbuilder、Monster、現地の媒体に求人広告を出稿できる連携機能、
Google Calendar,Outlookとの連携機能など、およそ最近注目のものは網羅されていました。
画像イメージ:同社Webサイト
媒体運営企業が取り込んだ情報を活用するための管理システムを構築する、という発想も万国共通なのかもしれません。
いろいろと大変な状況の中東ですが、こちらのHR-Techにも注目してみたいと思います。