
リニューアルしても効果が出ない…その原因は?
リニューアル後に「問い合わせが増えない」「売上が変わらない」と感じる企業は多くあります。その原因はしばしば以下のような本質的な見落としにあります:
- ターゲットやキーワードが不明確
- ユーザー視点・コンテンツの独自性が不足
- 技術的な最適化や構造の不備
広告を使わずともWebサイトだけで売上を上げ成果を出せる企業も存在します。こうした成功の背景には、SEOツールによる緻密な分析とPDCAの積み重ねがあるのです。
2025年のSEO環境
生成型検索(AIオーバービュー)の台頭
Googleは「AI Overviews(AIによる検索結果要約表示機能)」を2024年には世界100カ国超で提供開始し、検索結果画面の67%〜75%を占めるほどに拡大しています 。
さらには「AIモード(AIだけの検索結果表示形式)」の導入テストや広告付き表示も進んでおり、検索ユーザーの体験が大きく変化しつつあります 。
こうした背景を踏まえ、従来のSEOに加えて「生成型検索対策(Generative Engine Optimization=GEO)」が不可欠となっています。
企業は、AIがどこで自社サイトを引用・回答に利用しているかを可視化し、対応できる必要があります。
【2025年最新】目的別に選ぶおすすめのSEOツールおすすめ一覧
無料で使える基本ツール
Google Search Console
検索パフォーマンス(クリック数・検索クエリ・平均順位)と技術的改善点(インデックス状況やエラー通知)を網羅し、SEOの基礎分析に最適。スモール〜中規模のサイトに強く、「まずこのツールから!」と断言できる信頼性があります。
Google Analytics 4(GA4)
ユーザー行動分析や流入元把握による総合的なサイト解析に対応。
キーワードプランナー
Google広告アカウントで無料利用できる検索需要分析ツール。キーワードごとの月間検索数や競合度、入札単価の目安を把握でき、SEOだけでなく広告施策にも活用可能です。検索ボリュームは幅広いレンジ表示のため、正確性は他の有料ツールで補うのが望ましいです。
PageSpeed Insights / Lighthouse
Google公式のサイト速度・UX改善ツール群。Core Web Vitals(LCP・FID・CLS)の測定や改善提案を自動で提示し、モバイル・デスクトップ双方のパフォーマンスを確認できます。技術的な知識がないと改善実装が難しい場合があるため、Web担当者と開発者の協業が前提になります。
Yoast SEO(WordPressプラグイン)
WordPressで最も利用されているSEOプラグインのひとつ。記事執筆画面でタイトル・メタディスクリプション・キーワード使用の最適化を支援し、リダイレクト管理やサイトマップ生成にも対応します。無料版でも十分ですが、本格運用では有料アドオンとの併用が必要になるケースがあります。
コンテンツ最適化に強いツール
Surfer SEO
構造や語句の最適化を見える化しながら、AI対策も含めたコンテンツ制作を支援。コンテンツ制作初期の段階に取り入れて、文章の質を底上げしたいチームにおすすめ。
Clearscope
Google DocsやWordPressとの連携に優れた、プロ向けのコンテンツ最適化ツール 。
技術改善・サイト監査向けツール
Screaming Frog SEO Spider
サイト構造をクロールし、重複コンテンツ、リンク切れ、タイトル未設定など技術的な問題を可視化。自社サイトの健康チェックには欠かせない分析ツールです。
SE Ranking
順位チェック・サイト監査・バックリンク追跡をまとめて行える高コスパなSEOツール。直感的なUIと柔軟なレポート機能で、代理店や中小企業にも人気です。多機能ですが、データ更新は大手ツールほど高速ではなく、海外市場に偏る傾向がある点は押さえておきたいところ。
包括型SEOツール(有料)
Semrush
キーワード・競合・被リンク・サイト監査を一括で管理できるオールインワンツール。競合比較やレポート自動生成に強く、SEO戦略全体を一元化したい中〜大規模のサイトに人気です。ただし有料で、学習コストも少々必要になります。
Ahrefs
被リンクデータの量・更新頻度に定評があり、リンク重視の戦略を取るなら外せない選択肢。キーワード調査やコンテンツギャップの発見にも強く、具体的に「どのページに被リンクがあるか」など詳細な分析が可能です。
Moz Pro
SEOに必要な機能を一式備えたオールインワン型ツール。キーワード調査やランクトラッキング、サイト監査、被リンク分析まで網羅し、初心者にも扱いやすい設計です。データ量や更新頻度はAhrefsやSemrushに劣る場合があり、大規模サイトでは補完的に使うのが適しています。
SpyFu
競合のSEOとPPC戦略を「のぞき見」できる調査ツール。広告コピーや出稿キーワード、推定予算を追跡でき、自社と競合の差分を可視化する機能もあります。低価格で導入しやすい一方、データは推定値のため精度に限界がある点には注意が必要です。
MarketMuse
AIを活用し、トピック構成やコンテンツギャップを戦略的につくり込むのに強力。コンテンツ戦略の精度を上げたいプロチーム向けで、実績ではトラフィック増も報告されていますが、高価格帯です。
生成型検索対応(GEO)ツール
Otterly.ai
2024年設立のオーストリア企業による、AI検索応答におけるブランドの表示状況を監視・最適化するツール。
Wix AI Visibility Overview
WixがGEO対応で初めて導入したツール。AI検索(ChatGPT、Geminiなど)で自社がどれだけ引用されているか、ブランドとしてどう見られているかを可視化できる。
SEO分析ツールの利用料金
2025年9月現在の料金プランは以下の通りとなっています。
サービス | 利用料金 | 内容・備考 |
---|---|---|
Semrush | $139.95/月 〜 | 年契約で割引あり。 アカウント登録なしでも利用できる無料ツールや7日間の無料トライアルあり。 |
Ahrefs | 約20,000円/月〜 | 年払いで割引あり。追加ユーザー料金・使用制限あり。 無料プランあり。 |
Moz Pro | $49/月〜 | 年払いで割引あり。 |
SpyFu | $39/月〜 (期間限定で$9/月〜のオファー実施中) | 年契約で割引あり。 |
MarketMuse | $99/月〜 | プランによって戦略ドキュメント等の数・機能が変動。 無料プランあり。 |
Otterly.ai | $29/月〜 | プロンプト数や機能で差あり。 14日間の無料トライアルあり。 |
Wix – AI Visibility Overview | $17/月〜 | 無料プランあり。 |
実際にはどのツールを使えばいいのか?
ここまでさまざまなSEOツールをご紹介しましたが、すべてを導入する必要はありません。
実際の企業でよく使われているのは 2〜3種類の組み合わせにとどまります。
- Google Search Console(必須) 検索パフォーマンスやインデックス状況を把握する基本ツール。
- PageSpeed Insights / Lighthouse 無料でサイト速度やUX改善点をチェック可能。
- Ahrefs か Semrush のいずれか 競合分析やキーワード調査の代表格。どちらか一方で十分です。
- 必要に応じて Screaming Frog 内部SEOやリンクエラーを徹底的に洗いたい場合に追加。
この程度の組み合わせでも、十分に成果を出している企業が多いのが実情です。
まとめ
SEO対策は「数多くのツールを並べる」ことが目的ではありません。
大切なのは、自社の課題を把握し、それに合ったツールを選び、改善に落とし込むことです。
検索エンジンのアルゴリズムは日々進化し、AI検索やCore Web Vitalsなど新しい評価指標も加わっています。
こうした変化に対応するには、ツールに頼るだけでなく、分析結果をどう活かすかがカギになります。
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